2019.06.07

泡茶クラスのお茶会を振り返って

泡茶クラスとは、お茶の淹れ方を2年かけて練習するクラスで、1年の節目には生徒さんのお茶会があります。
写真は福建工夫茶を練習した時のものです。茶器等は、練習のうちだけはお教室にあるものを選んで使っていただきました。
緑茶のとき。
台湾工夫茶のとき。
その都度みんなで助け合って工夫しあって。
潮汕工夫茶のときには熱さに耐えて。
ちゃんと炭も大量に準備しました。
緑茶の淹れ方と烏龍茶3種の淹れ方を修了するころにお茶会の会場の下見に行って、いよいよお茶会の準備が始まりました。
茶葉はもちろん、茶器や茶布、お菓子やお花、全部生徒さんがご自身のお茶会を組み立てて美味しい一杯を目指して練習されました。
5月18日。青空茶会の前日(青空茶会に合わせて19日から18日に変更しました)。
一軒家のレンタルスペースの和室と洋間で生徒さんのお披露目お茶会を開催しました。泡茶クラスの第1期生のみなさんは8名ですが、諸事情によりこの日参加されたのは6名でした。
生徒さんのご家族やご友人にもお越しいただいて、各茶席にお客さま5名が入りました。
そのように練習してきたので、お客様がお帰りになるなどして人数が足りない場合には臨機応変に生徒さんも飲む側に入っていただいたり、あとはお湯の管理や写真撮影。生徒さんと私、みんなでがんばりました。
武凰×梅占
阿里山金萱
安渓鉄観音
鳳凰単叢蜜蘭香
安吉白茶
西湖龍井茶
皆さん緊張されてお茶会が始まるまで憂鬱だったそうです。その空気は私にも伝わっていましたが、私には始まったらきっと楽しくなるはずという確固たる自信がありました。やらない事にはその楽しさは体験できないし、その楽しさを体験すると人はもっとお茶を淹れること、茶葉のこと、茶器のこと、お茶にまつわる色々がどんどん好きになって行くと思うのです。
お茶会は、ひとことで言えば大成功でした。真剣に取り組んできたからこそ、皆んなが仲良くなれた心温まる素晴らしい会でした。
どの茶席も生徒さんのお人柄が現れた素敵なものでした。
お茶があって、淹れる人飲む人が居て、淹れる人は精一杯お客様に喜んでもらえるようお茶の美味しさを引き出して、飲む人は身を委ねてお茶を啜る。
泡茶クラスでは私自身がお茶を淹れるときに思うこと、やっている事、そうありたいと思っている事、全てをお伝えしています。
今回のお茶会では生徒さんお一人お一人のことをより知ることができましたし、生徒さんも私がお伝えしたかったことをわかってくださったと思います。
安田も緊張で手が震えるんだ、とか、初心者みたいな間違いをするんだ、とかも含めて…。
実は会の終わりに頑張って三段十八歩を披露しました。やると宣言したものの気が重く、お茶会5日前から7年ぶりに練習を始めました。何の練習かといえば、中国語での口上です。永遠ずっと喋るのですが、ガチガチに緊張した本番で言い淀んだ途端に頭が真っ白に。そしてそのときに何と急須から直接聞香杯に茶湯を注ぐという事をしでかし、自分でも可笑しくなってしまいました。自分で言ってきたことを身を以て見せてしまった。
口が勝手に動くところまでは覚えきれなかった口上に気を取られ、お茶淹れの方は気もそぞろ。
茶藝に気を取られていたら美味しいお茶は入りませんよ、とういことをお伝えしたくて披露する事にした三段十八歩でしたから…とても恥ずかしい思いをしましたが、今回はこれでよかった事にして、前進。また練習します。
三段十八歩をやるに至った泡茶クラスへの想いについては、このあと泡茶クラスのお茶会を振り返って②に投稿したいと思います。


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